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・使い方がものすごく難しい機械を使うことになり、
当然のごとく敵の罠にはまって焦ったり唸ったりした。

すると傍らに「サルでもわかる○○○(機械名)」という冊子が!


機械は英語ベースのソフトになっているので、
日本人の言う事には全く耳を傾けない。
その冊子には日本語が踊っていた。
神よ、ついにサルから人間へ進化する時が来たのだ。
頭の中に「2001年宇宙の旅」のBGMが流れる。


あれ?
橡のしんかがとまった・・・


人間になれなかった。



・と、いう日記を英語で書こうとした。
日記を英語で書く事は、英語上達への第一歩だと本に書いてあったからだ。

「書こうとした」だけで、書いてはいない。

「サルでもわかる・・・」の英語訳が解らず挫折した。



やっぱり人間への道は遠い。



・そんなサルだが、脳味噌が全くないわけではない。
最近は、「オークション」を覚えたようだ。

オークションや通販は店舗販売と違い、着払いの場合を除いて
料金の支払いと商品の受け取りに時間のズレがある。
ほとんどの場合はトラブルを避けるために、
料金を支払いました、という通知を受け取ってから
売り手が商品を発送する、という形になっていると思う。



部屋があまりに寒いので、
これと似たような状況を考えてみた。

はい。
「海賊とか、大魔王とかとの取引」だ。

さあ、望み通り、指輪は持ってきたぞ!姫を渡してもらおう!

グワハハ!まず指輪をこっちに持ってこい。姫はそれからだ。

汚いぞ!まず姫を出せ!



いや、これ思いついたときは、もうこれこれ、これしかない!
って思ったんですよ。
この場合の取引は通信でもネットでも無いではないか、
という意見もおありだろうが、共通点はある。
「同時に交換する」という事がほぼ不可能に近いという点だ。
なぜなら。


よし、ではせーの、で交換だ!

フン、いいだろう。

せーの!

シャキーン!(姫の代わりに、剣とか怪物とかが投げられる)

なにおう、とことん汚いヤツめ!

フハハハハ!・・・・・指輪は頂いていくぞ。
ぶわっ(大きな羽で空へ羽ばたき、姫と指輪を抱えて去る)

ま、まてー!



オークションの度にこんな妄想をすればいいんじゃないか。
でももう数回の取引で、
「やっぱり商品を手に取って見れるから、店で買う方がいいな」
と思い始めている。
普通の店でこんな芝居をやったらどうだろう。
ただの万引きだ。



・ここで臨時ニュースです。



弟 に ブ ロ グ が バ レ ま し た。



消えてしまいたい。
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・謹んで新春の御慶びを申し上げます。



・今年の目標

「リップスティックを使い切る」事です。



・君は覚えているかしら、去年この手から去っていった幾十のリップスティックは星降る夜の街のそこかしこで眠りに就いている事だろうよ。

チェーンを掛けてわが身に括り付けておくか、しかしつるりとしたその体はどんな鎖も環もすり抜けてしまうのだった。それはこの手とて同じだろうか。



・今年早々に犯した過ち

「カップメンの容器にお湯を入れて、蒸気圧でフタが開くので3分間の重し代わりに聴いていたCDのケースを乗せたら、熱でケースが変形した」事です。



・CDが仕舞えない程歪んだ。
お蔭でメンデルスゾーンの弦楽四重奏曲を聴き続ける羽目になった。



・今年まず嬉しかった事

「放ってほいたらCDケースが元に戻った」事です。



・いやまて、もしあの時腹を決めて弦楽四重奏曲を聴き続けていたら、300回目くらいで何かの悟りを啓けたかもしれない。今シンフォニック・ヘヴィーメタルを聴いている自分が、16ビートのバス・ドラムと同じ位の驚異的スピードでどんどん普通の人間になっていくのを感じる。



・普通で十分だ。並外れた芸術も偉業も成し遂げる事は出来ないだろうが、愛する事と考える事くらいはできるだろう。



・2008年も人間をよろしく!
・言葉がうまく紡げない。

出口、いや口じゃない、それが生じる頭の中で既に、穴が絞られるように流れが悪くなる。
言葉は生まれる瞬間に炸裂する。花火だ。頭の中の花火。誰の目にも、自分にすら見られる事のない花火。

こんなときは、自分が自分の体の幅ほどしかない透明なチューブの中をずっと這っている気分になる。
真横には1センチも動けず、前か、振り返る事のできない後ろに這う。這い続ける。
手をぺたぺたつけて、皮脂でチューブを曇らせて、もぞもぞと、舌を噛み切りたくなる程もどかしい速さで。
チューブの外ばかりがよく見えるのだ。自分の体はろくに見えもしない。


眠れば言葉と思考の世界は終わる。逃げられる。
その先は海の汀、二人の釣り人が岸に座って一本釣りをしている。
ディズニーの映画に出てくるような仕草で、交互に竿を引っ張り、勢いよく魚を後ろに飛ばす。
休み無く淀みなく。魚は海にうじゃうじゃいるのだろうか。釣り人はまるで機械のように、釣竿を上げ下げ繰り返す。竿を振り下ろす。引っ張りあげる。魚が猛烈なスピードで真後ろに発射する。糸が蛇のように撓る。針が海を襲う。
魚は正確な間隔で後ろに飛んでくる。一列に並んだ羊の群れが、次々に柵を飛んでくるみたいに。



その光景を後ろで見ていた自分を、夢は見過ごしてくれなかった。
後ろに飛んできたテグスの先。いつの間に魚篭に入ったか、魚は消えて卵型に曲がった針があるばかり。
針の返しが左から右から交互に顔を捉えて、そのまま前へ。


青く暗い。深海のような朝だった。
・最近考える事といえば、専ら「本棚のスペースをいかにして空けるか」に尽きる。
その事しか考えていない。まるで本棚整理ロボットだ。



部屋という空間は、それだけで一つの孤立系をなす。
本棚から本が消えるという事は、どこか他の空間に本が出現するという事だ。
自分が一つ幸せになったり、何かを得たりする度、
その裏で他の誰かに一つの傷がつくように。



不思議なものだ。
こうして無造作に積み上げ、荷造り用の紐で一纏めにすれば、
それだけで唯のパルプの塊、本来の姿を取り戻すのに、
これでも昔はそれが人類の叡智の一端や、
美しく悲しく不条理で手に汗握る物語を繰り広げていたような気がしていた。



ネオンが零れる街で、情報を買う。
親指の爪ほどの大きさのそれには、幾千幾億の頁の文字を刻めるだろう。
先史以来、人間の歴史の悠久、その全てを、
このプラスチックの欠片は打ち明ける事が出来るかもしれない。
手に乗せても何も感じない、まるで羽根の様な歴史だ。
そよ風にすら震わされてしまうような黒羽。



クロゼットに本を埋めた。
横たえた本は心なしか重く感じられた。
自身を支える力を無くして、生きる力を無くした死体の重みがある。
時間は進むことを止め、逃げ場をなくし、亡骸を覆い、
クロゼットはそんな気味の悪い質量で溢れ、その扉で目を塞ぎ、
本棚には今日も本が通り過ぎる。どこか外から、クロゼットの闇箱へ。
部屋は重くなる。部屋は死んでゆく。
・「Rockは死んだ」、ある一部のアーティストの間で標語にようになっている言葉だ。

マリリン・マンソンは "Rock id dead"と歌い、トム・ヨーク(Radiohead)は「ロックなんてゴミ音楽だ!」と吐き捨てた。
もうすこし時代を遡ると、ジョニー・ロットン(Sex Pistols)も「ロックは死んだ」と言ってピストルズを脱退した。1978年のことだ。
確か「あの頃ペニー・レインと」だったか、映画のセリフには「ロックは瀕死」みたいな事が言われていた気がする。
どうやらロックが死んだのは最近の話ではなく、
彼はその誕生以来死と再生とを定期的に繰り返しているらしい。


もしかしたら、ロックはもう死んでいて、ここ何十年かは冷たい墓石の下に本体は眠っていて、我々がMTVやロッキンオンで見ている全てのロックは夢か幻、なのかもしれない。
ロックは音楽の範疇だけでなく、芸術、文化、果ては歴史の潮流そのものに穿たれた楔であり、その痕跡は必ずやいつかの未来、教科書や伝記の紙の上に炙り出されるだろう。
何をしたかは知らないけれど、顔か名前は、知っている、そんな人物たちと、本の背で糊を同じくするかもしれない。だから死んでも必ず復活論が出て、何度でも蘇りその燃える金色の翼を現前させるのだ。



・エルヴィス・プレスリーは古典になりつつある。
別に彼をロックと同じ俎で議論する気はない。プレスリーはロックだ、いやロックじゃない、違う。どちらでもない、言うなれば新古典だ。
プレスリーがどんな生き方をし、それが時代にどう干渉し、斬りかかり、それとその後のロックが持つ刃とに一種の輪廻のようなものを感じたか感じないか、それは分からない。古典になっている、と言うのは、彼は灰になっているからだ。

プレスリーという人間は灰になってだいぶ経つ。彼の周りにあった、そして生じたもろもろの形を持たぬものは、それ以降も数十年にわたって赤々と燃え続けていた。今でも世界中で燻ってはいるものの、全ては灰燼に帰した。ライブを終えた彼のジャンプスーツのような、白くくすんだ灰になった。

ロックがまだその赤い舌を這わせ、時に火の粉を巻き上げて踊るのは、今や心許ない燃えかすを、人々が必死で焚き付け、煽っているからだ。きっと。
ここは雪山のロッジ、外は強風だ。今まさに台頭している音楽、これから芽吹く音楽は晴れた雪山に吹く色とりどりの風で、吹雪を含む風も少なからずあるかもしれない。
外は冬も半ばなのか春が来ているのか分からない。しかし部屋の真ん中、ロックの灰はちろちろと燃えて暖かい。人々は暖を取り、妖精の涙のような赤い雫を焚き付け続ける。外では風の音が空気を斬り、時代の王位を得ようと窓をガタガタ鳴らす。


炎は消える。小屋の中は静まり返る。寒さが透徹する。
ロックが古典になる日、風がドアを開け放す。
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