忍者ブログ
「 喪失 」
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

喪失

・「喪失」という題名は、だいぶ後の日記にもう一回出てくる。好きな言葉なのか。


Date: 2006年01月31日 21:08

近々、ちょっとした引越しがあるので持ち物整理をしている。

部屋を片付けているうちに、あれこれ懐かしー、とか、うわーこんなん持ってたんだー、とか、あの頃は二人ともなぜかしら世間にはすねた様な暮らし方・・・とか、兎に角感慨に耽るあまり全然片付けが進まない、なんて事がよくある。
自分も昔はそうだった・・・が、今は結構早い。

何故って、捨てるのが好きになってしまったから。

これはヤミツキになると止まりません。
いや、今でもなかなか物が捨てられない性格ではあるんですよ。
で、昔のものとか押入れから見つけちゃって、うわまだ使えるじゃんこれ、いつか必要になるかも・・・
って躊躇いながら、うりゃっとゴミ袋に打ち捨てる。
なんか、これがすごく快感です。
「まだ使えたかもしれないのに・・・」って、ちょっと後悔するようなものを捨てるのがポイントです。
「ふふ、これが必要なのか?そうだろうなあ、捨ててやる、二度と必要にならないように」
アレです、夜の校舎の窓ガラスを壊して回るのって、きっとこんな感じじゃないか。
後ろめたい、清々する、アンヴィバレンス。
そして「やっぱりあんなもの、要らなかったんじゃないか」と気が付いた時の、憑き物が振り落ちたような爽快感。
すばらしい。
さっきもちょっと本棚や机の横の抽斗にいろいろ残っていたので捨ててきました。
昔の写真(ごっそり)、高校の頃の教科書(なんで?)、雑誌(殆ど読んでない。ピカピカ)、なんか大事そうな書類(封筒に入ってた)、手紙や年賀状など、ポイントの高いものばっかりで非常に満足。

よく考えれば、「果たしてこれは本当に必要なのか?」と自分に問いかける時点で、もうその物を持つ理由は全く無いのかもしれない。
本当に必要なものは、その必要性を問うことなど、到底出来ない。
捨てられないのは、その物にそっと着せた幻想なのだろう。
人は幻想を愛する。そうならば、そうでもいい。

PR
■ Comment Form
Subject

Name

Mail

Web

Color
Secret?
Pass
Comment Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

■ Trackbacks
PREV ← HOME → NEXT
忍者ブログ [PR]
 △ページの先頭へ
Templated by TABLE ENOCH