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「 眠いと何もする気がおきなくなる 」
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のは、家系なのかもしれない。弟との数少ない(と思い込んでる)共通点の一つが、「電気を点けたまま寝てしまう」事だからだ。あいつにはあいつなりの理由があるのかもしれない。防犯対策とか、目覚めがいいからだとか。しかし自分はもっとしょうもない理由だ。スイッチまで手を伸ばすのが面倒、ただそれだけのために、一昨日も京都議定書に反逆した。
眠くなった時の自分の行動パターンは、冷静に考えるとなかなか興味深く分析欲をそそられる。着ているものはその辺に放り投げる。ただし靴下は番いにする。もし日本にも部屋の中で靴を履く習慣があったら、自分の部屋の壁は今お気に入りのエナメルシューズの踵で冷戦終了直後のベルリンの壁のようになっている事だろう。パソコンはコンセントを引っこぬく。つけっぱなしにするとファンの音で眠れないからだ。読みさしの本も投げ捨てるから、眠気でとろろのようになった意識と相まってどこまで読んだかを確実に忘れ、マンの「魔の山」がいつまで経っても先に進まなかった、もともと進みずらい本なのに。次の日にどんな重大な予定が入っていようが、準備をするなんて事は到底思いつかない。代わりに目覚ましを1時間早くセットする。朝になれば全てがうまくいく、目覚めれば何だって出来ると毎晩思い込むのだ。だって曙光はあんなにも鮮やかに空を埋めていくじゃないか。実際に起きてみると朝日が燦燦と降り注がれていると期待して開け放しておいたカーテンの外はまだ暗く、番いになった靴下が床の上にぼんやりと見え、わざと遠くに置いた目覚ましを止めてから今までの行動を正確に逆再生して人間の体温の残るベッドに戻り、この上なく甘美な惰眠を貪るのである。

欲望の満足は遅れてやってくる。鍋パーティーをしながら友人とそう話していた。人は徐々に満腹になるのではなく、いきなり満腹になる。少なくとも自分はそうだ。しかも遅れて。満腹の直前では、今までの量の倍は食べられるといつも思う。自分の満腹中枢はきっと隣の県にあるのだろう。睡眠欲の中枢もその辺にあると確信している。前者との違いは、日に何度も直通便が出ているという事で、眠くないのは単に移動中なだけなのかもしれない。
この考えはなかなか悪くないが、眠くて仕方がないのでもう続けない。
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