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「 世界の 」
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・学校のコンビニでファックスを送信しようとしていた。

書類を提出します、という連絡はメールでして、実際の書類はファックスで送るというシステムには首を直角になる位に傾げたくなるが、そこはきっとあれだ、日本人は印が好きだから。
押印の欄に並ぶ、すべて30°右に傾いだ自分の判がその疑問を代弁してくれそうな気がした。
それにしても、このハンコが傾く癖はどうにかならないかな。朱肉が乾いているので全体重を印鑑に乗せて腕をプルプル震わせながら判を押して、息を切らしながら印鑑をそっと持ち上げた時のがっかり具合といったらない。

・今日中に提出しなければならないのに、今日はあと30分しか残されていない。夢の扉のように明るいコンビニにさっと滑り込みファックスの機械の前に仁王立ちになる。ここまで5度も暗誦したファックス番号を目にも止まらぬ早さで叩くと、発信音が店全体に響いて首を竦めたくなった。

お、相手が受信したようだ。よく23時すぎにファックスなんか受け取れるな。かくいう自分も、なんで23時すぎに学校に居るんだ。日本は真夜中で、渋谷とここで時差はない。

エラー音が鳴る。紙を3ミリ噛んだまま、機械は店の外までビープ音を届けている。ヨウシサイズカクニン?A4の紙になんて口の聞き方なんだろう。
店員に事情を説明してもう一度送信する。同じ事が繰り返され、紙は2ミリしか噛まなくなり、やっぱり用紙のサイズを確認してほしいらしい。わかったけど、音が大きすぎる。ほらやっぱだめじゃないか、という抗議の意味もこめて今度は音を鳴らしっぱなしにする。自動ドアが開いて、店員は元気よくいらっしゃいませー!と答えた。自分で来い、という事か。

電話番号、ホントに合ってますかあ?とか、きっと24時間対応してないんすよ、とか言う店員にはつとめて意識を向けないようにして3度目を試したがダメだった。電話番号は合ってるし受信もしているはずなのだ、だってオマエ送信しようとしてるじゃんか。

諦めて雑誌コーナーに向かうと、いつも立ち読みしている旅雑誌や芸術系雑誌の区画はゴシップ雑誌によって陥落していた。今日は3日か。
3の倍数の日だけアホになるコンビニなのかもしれないと思って何も買わずに店を出た。お陰でお菓子の誘惑に負けずにすんだ。財布とお腹に優しい。アホにはアホの優しさがある。
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