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「 数を数えなさい 」
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・60を超えると多く感じる、という意見に全然賛同が得られず悔しいので書いた。
ブログのタイトルを決める時、この記事のタイトルと今のタイトルで迷った。


Date: 2006年02月14日 02:41

数はフシギだ。

数、は見えるし確かめられる。私のことどう思ってるの?とか、こんな時間に電話したらあの子は疎ましく感じるだろうか、とか、あなたのことを深く愛せるかしら~♪とか、恋愛感情というものは見えないし、確かめられもしない。だから人は不安になる。
でも数というのは実は極めて主観的だ。しかも、なにやら数学だの統計だのといった小細工を駆使して、精一杯客観的になろうとしているからタチが悪い。

5歳くらいの頃、「大体どのくらいの数から、『多い』って感じる?」と母親に訊いたことがある。
そのときはこう付け加えた。「僕ねえ、60を過ぎたら、多いなあ、って感じるよ。」

この場を借りて言うが、この頃の橡はまだ自分の毒や世間の毒にその身を冒されていず、自分でいうのもアレだが、ちょっと可愛げのある子供だった。だから↑みたいなセリフもそれなりに絵になる。念のため。

そのときの母親の答は、たしか「物による」という類だったと思う。至極真っ当だ。
自分にはその時は、加減はあっても乗除はなかった。ルートも自然対数もなかった。数えられるものだけが全てだった。だって50くらいまでは数えられるけど、60あたりから数えているうちに訳わかんなくなっちゃうじゃんか。

月日は流れ。成長するにつれていろいろなことを知り、覚え、数の多さ少なさは、その物やそれについての自分の感じかたで大きく違うことが解った。

献血は1回400mlの血を採る。人間の血液の綜量は、その人の体重のおよそ1割。血液の比重を1とすると、体重60kgの成人の血液総量は約6リットル。
人間は血液総量の1/3を失うと死ぬ。つまり↑の人は2リットルの血液がなくなると死ぬ。

いきなり何を、と思うが、2リットルで死ぬのに、1回で400ml採るのは多いか少ないか、ということだ。
自分は多いと思う。だから今までアンチ献血派だった。という事を書いていると、なんだか献血がしたくて堪らなくなってきてしまう。快楽とは、死や危険に近い性質を持っている。快楽であるがゆえに。

あと、17日〆のレポートにまだ手をつけていない。今日は14日で、あと3日というのは多いか少ないか、ということだ。5日は
多いと思ったし、1週間はそれこそ果てしないと思ったから、ここまで延ばしてきた。これは、精神的によくないと思う。

と、思い続けて20年。もう、精神的によくないことをわざと選んでしてるんじゃないかとさえ思えてくる。
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