・ねこの写真集ほしい。
Date: 2006年08月10日 02:14
・子猫は可愛い。毛の生えた動物は概ね嫌いだけれど、唯一許せる存在が子猫だ。
因みに、[毛の生えた動物]という括りにおいて、毛量の基準は人間である。犬とか猿とか羊とか馬とかは人間より明らかに毛が多いから生理的に無理だ。
何故基準を人間にしているかというと、人間は万物の尺度である、だなんて古代ギリシャ人ぶる気はさらさら無く、そうしておかないと人間も毛が生えているからダメなのかと思われ、皆から無視されて悲しい日々を過ごしかねないからである。
そこら中をひっかきまわし、舐めたり手を出したり匂いを嗅いだり、偶に狩猟体勢のマネをしてみたり、飽くなき探究心が身体全体から発散されている ようで微笑ましい。と同時に、こいつもあと数年すれば太って動きものっそりして、くだくだと眠るばかりになってしまう事に気付くと、洗面器に張った綺麗な 水に血が滴り落ちていくような寂しさを感じてしまう。
けれど、永遠に子猫のままで時を止めてしまったら…猫科なのにあんなにつぶらな眼差しを、何百年も振り撒き続ける事を考えると胸が痛む。永遠とか恒久には、幸福や価値といった類のものは見出せないようになっているのかもしれない。
変わってゆく寂しさも、在り続ける悲しさも、なるべく遠くに置いておきたい。猫を飼う気が全くおきないのは、そんな我儘による。
PR