・この前あんな内容の日記を書いた手前、更新しなくては私は死んだ事になってしまう。
忘れていたなんて言ったら格好悪いから、一回死んで、上野と高田馬場で買い物をしてから生き返った、という事にしておこう。
そう、上野は黄泉の国。朝はそこかしこに死のにおい。
・最近、映画をヒロインで観ている。気がつくとそういう指向性を持ってレジに向かっている。
昨日レンタルしたのは「エリザベスタウン」(2回目)と「ベティ・ブルー」(同左)だが、この選択がキルスティン・ダンストとベアトリス・ダール目当てである事は明らか、であるのだが出来れば見破らないで欲しかった。
そしてこの「暗い日曜日」である。
この映画にも、エリカ・マロジャーンというミューズがいる。
この人はなんて艶やかに憂うのだろう。悲しみが美しいなんて御託が罷り通るのも無理はない。
内容は、エリカ・マロジャーン扮するイロナを巡る三角関係、と思ったら友情の物語になり、舞台が40年代のハンガリーなのでナチスによる搾取があり、それを巡る人間と死と悲しみがあり、最後はミステリーに収束してゆく。
この文だけ見るといろいろ詰め込み過ぎて内容は今ひとつ、と思うかもしれないがこの映画に関して言えばそんな事はない。きちんと纏まっているし、人間の日常というのは大体が詰め込み過ぎなのだ。恋愛と仕事と世界情勢に同時に悩む日だってあるだろう。
・心は2.5次元だ。2次元と3次元の間で常に揺れている。空間全体を見ているつもりでも、実はその空間の一つの断面にしか目が行かない事がある。
ちなみに最近2次元という沖に流され過ぎているきらいがあるのでなんとかして3次元に泳ぎ帰りたい。
海はぬめぬめする。きっと生命がいるからなのだろう。
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